介護職として活躍する上で必要となる資格の中で、介護業界の需要の増加に伴って注目を集めているのが社会福祉主事の資格です。
この資格は、自治体が管理する福祉関連の事業所で働くために必要な資格になります。
同様の資格に社会福祉士と呼ばれる物がありますが、社会福祉士が国家資格なのに対し社会福祉主事は任用資格となるため、名乗るには取得だけでなく実際に現場で働かなくてはいけません。
詳しい社会福祉士との違いは「社会福祉主事として働く」をご覧ください。

社会福祉重視は働く事業所によって若干の違いはあるとはいえ、平均年収は500万円前後と一般的な会社員に比べて高水準となっています。
資格の主な取得方法は、国が指定する大学や養成機関での定められた履修を終えるなどです。
大学であれば福祉に関わる科目を3種類履修すれば卒業と同時に得ることができます。
養成機関は学校に通う通学と、インターネットを使った通信のどちらかを選ぶ形となり、1年間の受講で10万円程度の費用が必要です。
そのほか、先ほど述べた社会福祉士や精神保健福祉士などの資格を取得するという選択肢もあります。

資格の取得における大きなメリットの1つが就職や転職のしやすさです。
公務員として福祉関連の事業所で働くにはこの社会福祉主事が必要不可欠となるため、希望する部署に配属されやすくなります。
公務員ではなく民間の事業所を選択する場合でも、持っていることで採用されやすくなるので幅広い条件で選ぶことが可能です。
取得するためには費用がかかります、費用に見合うだけの価値はあると言えます。